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ガクチカを部活の経験で書く|「すごい成績がない」人の組み立て方と、立場別の例文

更新日:読む時間:約7分

エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」。部活のことを書こうとして、手が止まる。「大会で勝ったわけでもないし……」。

体育会でも、文化部でも、サークルでも。成績がなくても、続けてきた中でやっていたことが材料になります。
国の資料にある考え方と、組み立て方、そのまま使える例文をまとめました。

この記事でわかること

  • 応募書類で伝えるとよいこと(国の資料より)
  • 成績がなくても書ける5つの材料と、組み立ての型
  • 立場別の例文3つと、面接で深く聞かれたときの準備

ガクチカで伝えること

部活のことを書きたいけど、試合や本番にもあまり出てないし、書けることがない気がする……

エントリーシートや面接で聞かれる「学生時代に力を入れたこと」は、略して「ガクチカ」と呼ばれます。まず、国の資料に書いてあることを見ておきます。

国の資料に書いてあること

選考の考え方

厚生労働省は企業に、採用選考を「応募者の適性・能力に基づいた基準」で行うよう示しています。

新卒の応募書類の参考例

大学などを卒業する予定の人向けに国が示す応募書類の参考例には、「クラブ活動」「スポーツ・文化活動など」の欄があります。

アピールの書き方

ハローワークの資料には、アピールポイントは、応募先の仕事をこなせる能力や適性を伝えられるよう、自分の性格や行動特性などが現れたエピソードを示すと効果的、と書かれています。

面接とのつながり

同じ資料には、志望の動機とアピールポイントは、面接で最もよく質問される項目、とあります。

国の資料に「ガクチカ」という言葉はありません。ガクチカに当てはめるなら、「どんな成績を取ったか」より「自分がどう考えて、どう動いたか」を中心に書くと、資料にある「行動特性などが現れたエピソード」に近い形になります。

成績がなくても書ける材料

部活でやっていたことを、次の5つに分けて書き出すと探しやすくなります。

成績がなくても書ける、5つの材料

1

役割

チームの中で、自分が受け持っていたこと。

例:用具の管理、練習メニューの記録、新入生への説明
2

毎日の取り組み

続けていた練習や準備。どのくらいの頻度で、何をしていたか。

例:毎朝◯分の自主練習、週◯回の振り返り
3

工夫したこと

うまくいかなかったときに、自分で変えたこと。

例:手順を紙にまとめた、練習の順番を入れ替えた
4

続けたこと

やめずに続けた期間と、続けるためにしていたこと。

例:◯年間、◯◯を続けた
5

周りとの関わり

先輩・後輩・同期・顧問とのやりとりで、自分が動いたこと。

例:意見が分かれたときに、間に入って話を聞いた

ヒント

1年生のころから順に、やっていたことを箇条書きで並べると思い出しやすくなります。サークルやアルバイトの経験でも、同じ5つで材料を探せます。

組み立ての型

材料が見つかったら、次の順番で組み立てると、読み手が流れを追いやすくなります。

ガクチカの組み立て方

1

結論

何に力を入れたかを、最初の1文で言います。

2

状況

部活の様子と、自分の立場を短く書きます。

3

課題

そのとき、何がうまくいっていなかったか。自分が気づいたことを書きます。

4

自分の行動

いちばん字数を使う所です。「チームで」ではなく「自分が」何をしたかを書きます。

5

結果

どう変わったか。大会の成績でなくても、練習の様子や周りの変化でかまいません。

6

学びと、仕事へのつながり

「チームワークを学んだ」のような言葉より、行動から分かったことを具体的に。それを仕事でどう生かしたいか。

字数の指定は、企業によって違います。短いときも、行動の文は残します。

力を入れたことの書き方

伝わりにくい

「部活動を◯年間、一生懸命頑張りました」

何を、どう頑張ったのかが分からない。
伝わりやすい

「◯◯部で、練習の準備の手順を見直し、下級生と分担する形をつくりました」

自分がしたことが、1文で分かる。

立場別の例文

◯◯のところを、自分の内容に置き換えて使ってください。サークルなら「◯◯部」を「◯◯サークル」にします。人数・回数・期間は、実際のものを入れます。はっきり覚えていないときは「約」を付けます。例文はどれも300字ほどです。

1. 試合や本番に出る機会が少なかった人

自分の役割を見つけて続けた
私が学生時代に力を入れたことは、◯◯部で、自分の役割を見つけて続けたことです。
部員は約◯人で、私は試合や本番に出る機会がほとんどありませんでした。
その中で、毎回の練習の前に◯◯の準備に時間がかかり、練習の時間が短くなっていることに気づきました。
そこで、準備の手順を紙にまとめて、学年ごとに分担する形を先輩に提案しました。
はじめは手順が定着しませんでしたが、◯週間ほど毎回声をかけて確認を続けました。
その結果、練習を予定どおりに始められる日が増えました。
この経験から、自分の立場でできることを探し、周りと分担して進める大切さを学びました。
貴社の◯◯の仕事でも、この姿勢を生かしたいと考えています。

試合や本番に出ていないことは、隠さずに書いてかまいません。「その中で何をしたか」を中心にします。

2. マネージャー

記録の形を変えて、部員が使えるようにした
私が学生時代に力を入れたことは、◯◯部のマネージャーとして、練習の記録を部員が使える形に変えたことです。
私は約◯人の部員の練習の記録を担当していました。
しかし、記録をつけても、部員が見返すことはほとんどありませんでした。
そこで部員に話を聞き、見たい項目を◯◯などに絞って、週に◯回共有するようにしました。
その結果、部員から「この日の記録を見たい」と声をかけられることが増えました。
この経験から、相手が使いやすい形を考えて情報をまとめることの大切さを学びました。
貴社でも、周りの人が動きやすくなるような仕事をしたいと考えています。

マネージャーの仕事は、「支えた」とまとめるより、何を、どう変えたかを書くと伝わりやすくなります。

3. 部長・主将などの役職についていた人

練習への参加を立て直した
私が学生時代に力を入れたことは、◯◯部の◯◯として、練習に参加する部員を増やしたことです。
◯年生のとき、部員約◯人のうち、練習に来るのは◯人ほどに減っていました。
部員一人ずつに話を聞くと、「◯◯」という声が多くありました。
そこで、練習の内容を◯◯に分け、参加する人が自分で選べる形にしました。
その結果、練習に来る部員は、◯か月ほどで約◯人まで増えました。
この経験から、何かを決める前に、まず相手の話を聞くことの大切さを学びました。
貴社の◯◯の仕事でも、周りの声を聞きながら進めることを大事にしたいと考えています。

「◯◯として」には、部長・主将・副将・会計など自分の役職を入れます。役職より、その立場で何をしたかを中心にします。

面接で深く聞かれたら

ハローワークの資料には、面接では、提出した履歴書の内容にもとづいて質問されることが多い、と書かれています。エントリーシートに書いたガクチカも、面接で詳しく聞かれると考えて、次のようなことを準備しておくと答えやすくなります。

  • なぜ、そうしようと思ったのか行動のきっかけ。気づいたこと、困っていたこと。
  • いちばん大変だったことは何かうまくいかなかった場面と、そのときにどうしたか。
  • その経験を、仕事でどう生かすか応募先の仕事の内容と、つながる所を1つ。

やらないほうがいいこと

  • 成績や役職を、事実と違う形で書く面接で詳しく聞かれたときに、答えられなくなります。人数や回数も、本当の数字を入れます。
  • 「チームで」だけで、自分の行動がないチームの結果だけだと、自分が何をしたのかが伝わりにくくなります。
  • 競技や部活の説明に、字数を使いすぎる読み手がその競技を知らないこともあります。説明は短くします。
  • 「学ばせてほしい」で終わるハローワークの資料には、「貴社で学びたい」のような一方的な希望だけでは、アピールになりにくいとあります。何をして役立ちたいかまで書きます。

まとめ

  • 国は、応募者の適性・能力に基づいて選考するよう、企業に示している
  • アピールポイントは、性格や行動特性が現れたエピソードを示すと効果的(ハローワークの資料)
  • 材料は「役割・毎日の取り組み・工夫・続けたこと・周りとの関わり」
  • 「結論 → 状況 → 課題 → 自分の行動 → 結果 → 学び」の順で組み立てる
  • 面接で深く聞かれる前提で、きっかけや大変だったことを準備しておく

出典(確認日:2026年10月9日)

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