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就活は何から始める?|全体の流れと、国が要請している日程

更新日:読む時間:約7分

大学3年生や修士1年生になって、周りが「インターン」「エントリー」と話し始めた。……何から手をつければいいんだろう。

就活には、大まかな流れと、国が企業側に要請している日程があります。
全体の流れと時期、インターンシップの扱い、相談できる公的な窓口をまとめました。

この記事でわかること

  • 就活の全体の流れ(自己分析から内定まで)
  • 国が要請している日程と、インターンシップの扱い
  • 時期ごとの進め方と、相談できる公的な窓口

就活の全体の流れ

周りが「インターン」「エントリー」と言い始めたけど、何から手をつければいいの?

就活は、大まかに次の順番で進みます。1つ終わってから次へ、というより、行き来しながら進めてかまいません。インターンシップのあとに自己分析に戻ると、考えが深まりやすくなります。

就活の流れ

1

自己分析

これまでの経験を振り返り、大事にしたいことや得意なことを言葉にします。エントリーシートや面接の材料になります。

2

業界や仕事を知る

どんな業界や仕事があるかを調べます。仕事の内容から探すと、選べる幅が広がりやすくなります。

3

インターンシップなど

企業で就業体験をしたり、会社や業界の説明を聞いたりします。

4

説明会

会社の事業や仕事の内容、採用の予定を聞きます。

5

エントリー

応募する意思を伝えて、選考の案内が届くようにします。

6

書類・テスト

エントリーシートや履歴書を出したり、ウェブテストを受けたりします。

7

面接

会社によって、何回かに分かれていることもあります。

8

内定

正式な内定日は、卒業・修了年度の10月1日以降とするよう、国が要請しています。

国が要請している日程

政府は、就活の時期について、経済団体などに次の日程を守るよう要請しています。要請は、卒業・修了予定の年度ごとに出されています。2027年度に卒業・修了する予定の人についても、これまでと同じ日程が原則とされています。

国が要請している日程

1

広報活動の開始

卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降

学部なら3年生の3月、修士なら1年生の3月
2

採用選考活動の開始

卒業・修了年度の6月1日以降

学部なら4年生、修士なら2年生の6月
3

正式な内定日

卒業・修了年度の10月1日以降

学部なら4年生、修士なら2年生の10月
2026年度(2027年3月)・2027年度(2028年3月)に卒業・修了する予定の人は、この日程が原則です。

「卒業・修了年度」は、卒業・修了する学年の1年間のことです。学部なら、4年生の1年間です。

「広報活動」は、業界や企業、新卒の求人などの情報を、学生に広く発信する活動です。「採用選考活動」は、一定の基準で学生を選ぶことを目的とした活動のうち、日時と場所(オンラインを含む)を決めて、学生を拘束して行う面接や試験などの活動です。

エントリーシートの提出や、ウェブテストの受検などは「事前スクリーニング」と呼ばれ、日程や場所を学生が大きく選べることから、採用選考活動とは区別されています。エントリーシートやウェブテストの締め切りは、会社ごとに募集要項で確かめておくと見落としにくくなります。

日程は「要請」です

この日程は、法律ではなく「要請」です。企業の採用活動を、法的に拘束するものではありません。説明会や面接の時期は、受けたい会社ごとに確かめる必要があります。

例外もあります。2026年度卒では、専門活用型インターンシップ(2週間以上)のうち、卒業・修了年度に入る直前の春休み以降に行われるものを通じて、高い専門的知識や能力があると判断された学生は、6月より前から採用選考のプロセスに移ることができます。2027年度卒も、この例外はこれまでどおりとされています。

2028年度(2029年3月)以降に卒業・修了する人の就職・採用活動は、見直しの検討を進めるとされていて、確認日の時点では日程は示されていません。

ヒント

受けたい会社の時期は、会社の採用ページや募集要項で確かめます。会社の名前と、説明会や締め切りの日付を1か所にまとめておくと、見落としにくくなります。

インターンシップの扱い

文部科学省・厚生労働省・経済産業省がまとめている考え方(いわゆる「三省合意」)が、令和4年6月に改正されました。2025年3月に卒業・修了する学生から、一定の要件を満たしたインターンシップで企業が得た学生の情報を、採用活動に使えるようになりました。使えるのは、3月以降は広報活動、6月以降は採用選考活動です。

三省合意では、学生のキャリア形成を支える取り組みが4つのタイプに分けられ、そのうちタイプ3とタイプ4が「インターンシップ」とされています。

三省合意でのタイプ1〜4

1

オープン・カンパニー

インターンシップとは称されないタイプです。

2

キャリア教育

インターンシップとは称されないタイプです。

3

汎用型能力・専門活用型インターンシップ

就業体験が必須のインターンシップ。要件を満たせば、企業は得た学生の情報を採用活動に使えます。

4

高度専門型インターンシップ

名前に「(試行)」が付いています。インターンシップとされるタイプです。学生の情報を採用活動に使えるのは、タイプ3に限られています。

タイプ3のインターンシップの要件は、次のとおりです。

  • 就業体験期間の半分を超える日数を、職場での就業体験にあてる。
  • 社員の指導職場の社員が学生を指導し、終わったあとにフィードバックをする。
  • 期間汎用的能力活用型は5日間以上、専門能力活用型は2週間以上。
  • 時期学部3・4年、修士1・2年の長期休暇(夏休み、冬休み、入試休み・春休み)に行う(大学の正課と博士課程を除く)。
  • 情報の公開採用活動の開始以降に限って学生の情報を使う旨などを、募集要項などに書いて公表する。

オープン・カンパニーとキャリア教育で得た学生の情報は、採用活動に使わないよう、企業に求められています。募集要項に、学生の情報を採用活動に使う旨が書いてあるかを見ると、どのタイプかを見分けやすくなります。

時期ごとの進め方

学生へのアンケートの結果では、インターンシップなどへの学生の参加は、卒業・修了前年度の7月から本格化しています。学部なら3年生、修士なら1年生の7月です。これを踏まえた進め方の一例です。3月・6月・10月の日程は、2027年度(2028年3月)までに卒業・修了する人のものです。

時期ごとの進め方の一例

1

学部3年・修士1年の春〜夏

自己分析と、業界や仕事を知ることから始めます。夏休みのインターンシップに参加するなら、募集の締め切りを早めに確かめておきます。

2

秋〜冬

参加して感じたことを振り返り、自己分析に戻ります。受けたい業界や仕事を、少しずつ絞ります。

3

3月1日以降(学部3年・修士1年)

広報活動の開始として、国が要請している時期です。説明会に参加し、エントリーする会社を決めていきます。

4

6月1日以降(学部4年・修士2年)

採用選考活動が始まる時期です。面接が続くこともあるので、日程を1か所で管理します。

5

10月1日以降(学部4年・修士2年)

正式な内定日として要請されている時期です。

企業には、大学の授業や試験の予定に配慮することが求められています。面接や試験は、土日・祝日、平日の夕方以降、長期休暇の期間などに行うよう要請されています。授業と面接が重なったときは、日程を相談する方法があります。

相談できる公的な窓口

相談できる窓口には、次のようなものがあります。相談しながら進めると、考えを整理しやすくなります。

公的な相談先

大学のキャリアセンター

自分の大学の窓口です。呼び名や相談できる内容は、大学によって違います。

新卒応援ハローワーク

大学などを卒業予定の学生と、卒業後おおむね3年以内の人が、無料で使えます。応募書類の相談、面接の練習、セミナー、求人の検索などがあります。

都道府県労働局

就活で困ったときの相談先の1つです。

内定や内々定と引き換えに、ほかの会社への就活をやめるよう学生に強要すること(いわゆる「オワハラ」)は、職業選択の自由を侵害するおそれがある、許されない行為とされています。困ったときは、一人で抱え込まずに、これらの窓口に相談できます。

まとめ

  • 就活は「自己分析 → 業界や仕事を知る → インターンシップ → 説明会 → エントリー → 書類 → 面接 → 内定」の流れ。行き来しながら進めてよい
  • 2027年度(2028年3月)までに卒業・修了する人の日程は、広報活動が卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降、採用選考活動が6月1日以降、正式な内定日が10月1日以降。2028年度以降は見直しの検討中
  • 日程は「要請」で、法律ではない。時期は受けたい会社ごとに確かめる
  • 要件を満たしたインターンシップ(タイプ3)で企業が得た学生の情報は、3月以降は広報活動、6月以降は採用選考活動に使える
  • 迷ったら、大学のキャリアセンターや新卒応援ハローワークに相談できる

出典(確認日:2026年10月11日)

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