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求人票の「月給」と「年収」の読み方|固定残業代は、ここを見る

更新日:読む時間:約6分

「月給25万円」。……で、口座にはいくら入るの?

求人票の数字は、見る所を知っておくと読みやすくなります。
この記事では、ハローワークの求人票を例に、月給の中身と、固定残業代・年収の見方をまとめました。

この記事でわかること

  • 月給は「税引き前」で、手取りではないこと
  • 月額は、基本給・手当・固定残業代に分かれていること
  • 固定残業代があるときに確かめる3つ
  • ハローワークの求人で、求人票と実際が違ったときの相談先

求人票の金額は「税引き前」

月給25万円って書いてあったら、25万円が振り込まれるの?

求人票の金額と、実際に受け取る金額は同じではありません。

ハローワークの求人票に載っている賃金は、税金などが引かれる前の金額です。厚生労働省の「求人票の見方」には、所得税や社会保険料(雇用保険、健康保険、厚生年金、介護保険)などが引かれるので、実際の手取り額は少なくなる、と書かれています。

求人票の金額と、手取り

求人票の金額

税金や保険料が引かれる前の金額。

引かれるもの

所得税、社会保険料など。金額は賃金や働く日数・時間などで変わります。

手取り

実際に受け取る金額。求人票の金額より少なくなります。

もうひとつ。フルタイムの求人では、日給や時給の仕事でも、月額に換算した金額で載っています。月給制とは限らないので、「賃金形態」の欄もあわせて見てください。

賃金の欄は、a〜d の4つに分かれている

ハローワークの求人票では、賃金の欄が a〜d に分かれています。

賃金の欄の見方

a 基本給

フルタイムの求人では月額で書かれています。時給や日給の仕事も、月額に直して書かれます(パートの求人は時間額)。

b 定額的に支払われる手当

全員に毎月決まって支払われる手当。役職手当、資格手当、地域手当など。

c 固定残業代

時間外労働があってもなくても、固定で支給されるもの。「あり」のときは中身を確かめます。

d その他の手当等付記事項

家族手当、皆勤手当など、人や実績によって支払われる手当。

フルタイムの求人票に載っている月額(換算額)は「a+b+c」の合計です。d は、a〜c とは別の手当を書く欄です。厚生労働省の「求人票の見方」には、固定残業代が当面のあいだ b の欄に書かれている場合もある、とあります。b の欄もあわせて見てください。

同じ「月給25万円」でも、基本給が多い求人と、手当や固定残業代が多い求人があります。合計だけでなく、内訳を見るのがコツです。

ヒント

賞与(ボーナス)や退職金の計算に基本給を使うかどうかは、会社ごとに違います。気になるときは、面接や内定のときに聞いてみると確かめられます。

固定残業代があるときに確かめる3つ

固定残業代は、会社によって手当の名前が違うことがあります。厚生労働省の資料では、名称にかかわらず、一定時間分の時間外労働などに対して定額で支払われる割増賃金のこと、とされています。

厚生労働省は、固定残業代の制度を採る会社に対して、募集要項や求人票に次の3つをすべて明示するよう求めています。厚生労働省の資料によると、若者雇用促進法にもとづく国の指針でも、固定残業代について適切な表示をするよう定められています。

  • 固定残業代を除いた、基本給の額「月給◯円(固定残業代を含む)」だけでは、基本給が分かりません。
  • 固定残業代が、何時間分で、いくらか時間数と金額の両方が書かれているかを見ます。
  • その時間を超えた分は、追加で支払われるか固定残業代の時間を超えた時間外労働・休日労働・深夜労働に、割増賃金を追加で支払うと書かれているかを見ます。

厚生労働省の「労働者を募集する企業の皆様へ」には、書き方の例としてこう載っています(例は時間外労働の場合です)。

厚生労働省の資料にある書き方の例

① 基本給 ××円(②の手当を除く額)
② □□手当(時間外労働の有無に関わらず、○時間分の時間外手当として△△円を支給)
③ ○時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給

3つのうちどれかが書かれていないときは、応募の前や面接で、会社に確かめてかまいません。

「年収」は、求人票に書いてあるとは限らない

ハローワークのフルタイムの求人票では、賃金は月額(換算額)で書かれ、昇給・賞与は別の欄になっています。厚生労働省の「求人票の見方」には、昇給や賞与について、実際に支給される金額は会社・個人の業績により変動することがある、と書かれています。

ヒント

年収のおおよそを知りたいときは、「月額×12」に賞与の前年度の実績を足して、税引き前の目安を自分で見積もる方法があります。ただし、求人票の賞与の実績は従業員の平均などで書かれていて、同じ額になるとは限りません。月額と賞与は、分けて考えておくほうが安全です。

応募の前・面接で聞いていいこと

お金のことは聞きにくいですが、入社の前に確かめておくと安心です。

  • 基本給はいくらですか手当や固定残業代を除いた金額です。
  • 固定残業代は、何時間分で、いくらですか書かれていない・あいまいなときに。
  • その時間を超えた分は、別に支払われますか固定残業代の時間を超えたときの扱いです。
  • 賞与は、前の年にどのくらい出ましたか「あり」とだけ書かれているときに。

賃金のほかにも、会社は募集のときに、業務内容・契約期間・試用期間・就業場所・就業時間・休憩時間・休日・時間外労働・加入保険などを明示することになっています。書かれていない項目があれば、それも聞いてかまいません。

求人票と、実際の条件が違ったら

ハローワークやハローワークインターネットサービスで公開・紹介している求人の内容が実際と違っていた場合は、「ハローワーク求人ホットライン」に申し出ることができます。担当のハローワークが事実を確認し、会社に対して是正指導を行う、とされています。

ハローワーク求人ホットライン(求職者・就業者専用)

電話番号

03-6858-8609

受付時間

8時30分〜17時15分(土日祝も受付。年末年始を除く)

ほかの窓口

最寄りのハローワークでも相談できます。

2026年10月8日に、厚生労働省とハローワークインターネットサービスのページで確かめた内容です。

このホットラインの対象は、ハローワークで公開・紹介している求人です。

まとめ

  • 求人票の月給は税引き前。手取りではない
  • 月額は「基本給・手当・固定残業代」に分けて見る
  • 固定残業代は「基本給の額/何時間分でいくら/超えた分は追加で支払う」の3つを確かめる
  • 年収は求人票に書かれているとは限らない。月額と賞与の欄を分けて見る
  • ハローワークの求人で条件が違ったら、求人ホットラインへ

出典(確認日:2026年10月8日)

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