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会社の「認定マーク」は何のしるし?|ユースエール・くるみん・えるぼしの見方

更新日:読む時間:約6分

会社のホームページの下のほうに、小さなマーク。……あれ、何のマーク?

ユースエール・くるみん・えるぼしは、法律にもとづく国の認定のマークです。
この記事では、この3つについて、どの法律の認定か、主な基準、自分で確かめる方法をまとめました。

この記事でわかること

  • ユースエール・くるみん・えるぼしが、それぞれ何の認定か
  • それぞれの主な基準
  • マークを見たときに、自分で確かめる方法

認定マークって、何?

このマークがある会社は、いい会社ってこと?

マークは、ある制度の基準を満たして、国の認定を受けたことを表すしるしです。何の基準なのかは、マークによって違います。

よく見る3つは、どれも法律にもとづいて厚生労働大臣が認定します。どれも、会社からの申請に基づいて認定されます。

よく見る3つのマーク

ユースエール

若者雇用促進法。若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業の認定。

くるみん(プラチナくるみん・トライくるみん)

次世代育成支援対策推進法。従業員の仕事と子育ての両立に取り組む「子育てサポート企業」の認定。

えるぼし(プラチナえるぼし)

女性活躍推進法。女性の活躍に関する取組の実施状況が優良な企業の認定。

認定を受けた会社は、マークを商品や広告などに付けられます。

マークを見たら、「どの制度の、どの基準を満たしたのか」を読むのがコツです。会社全体の良し悪しを、1つのマークで決めるものではありません。

ユースエール:若者の採用と育成

ユースエールの対象は、常時雇用する労働者が300人以下の中小企業です。主な認定要件は、次のとおりです。

ユースエールの主な基準

新卒者などの離職率

直近3事業年度に、正社員として就職した新卒者などの離職率が20%以下。

残業

前事業年度の正社員の月平均所定外労働時間が20時間以下。かつ、月平均の法定時間外労働が60時間以上の正社員が1人もいないこと。

有給休暇

前事業年度の正社員の取得率が平均70%以上、または年間取得日数が平均10日以上。

育児休業

直近3事業年度で、男性の育児休業等取得者が1人以上、または女性の取得率が75%以上。

育成の計画

「人材育成方針」と「教育訓練計画」を策定していること。

内定取消し・解雇

過去3年間に新規学卒者の採用内定取消しをしていないこと。過去1年間に事業主都合の解雇や退職勧奨をしていないこと。

このほかにも要件があり、一部には例外の決まりもあります。

ほかに、若者向けの正社員の求人や募集をしていることも要件です。学卒求人なら、少なくとも卒業後3年以内の既卒者が応募できることが必要です。認定後も、毎年、基準に合っているかの確認を受ける必要があります。

くるみん:仕事と子育て

くるみんは、会社が「一般事業主行動計画」(従業員の仕事と子育ての両立のための計画)を作り、その目標を達成するなど、一定の基準を満たして申請すると受けられる認定です。一定の要件を満たせば、会社の規模や業種にかかわらず申請できます。

3つのくるみんの違い(男性の育休の基準)

トライくるみん

男性の育児休業等取得率が10%以上。2022年4月にできた認定です。

くるみん

男性の育児休業等取得率が30%以上。

プラチナくるみん

男性の育児休業等取得率が50%以上。より高い水準の取組をした会社の特例認定です。

2025年4月に改正された基準です。会社独自の育児のための休暇制度の利用率と合わせて満たす方法もあります。改正前の基準でも、2027年3月31日までは申請できます。

男性の育休のほかに、女性の育児休業等の取得率や、法定時間外・休日労働の時間なども基準に入っています。また、不妊治療と仕事を両立しやすい職場環境に取り組む会社の認定(「くるみんプラス」など)もあります。

えるぼし:女性の活躍

えるぼしは、行動計画を作って届け出た会社のうち、女性の活躍に関する取組の実施状況が優良な会社が、申請により受けられる認定です。

評価項目は「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つ。いくつの基準を満たしているかで、3つの段階に分かれます。

えるぼしの段階

1段階目

5つの基準のうち、1つか2つを満たしている。

2段階目

5つの基準のうち、3つか4つを満たしている。

3段階目

5つの基準のすべてを満たしている。

1段階目と2段階目は、満たしていない基準について、関連する取組を行い、その状況を公表することなども条件です。

どの段階も、実績を「女性の活躍推進企業データベース」に毎年公表していることが条件です。えるぼしの会社のうち、取組が特に優良な会社は「プラチナえるぼし」の認定を受けられます。

2026年4月からは、えるぼし・プラチナえるぼしの会社が職場での女性の健康支援の基準も満たす場合の、「えるぼしプラス」「プラチナえるぼしプラス」の認定も始まっています。

マークを見るときの注意

次の点を知っておくと、読み違えにくくなります。

  • 認定は、会社が申請して受けるものマークがないことだけでは、取組の有無は分かりません。
  • 制度ごとに、対象の会社が違うたとえばユースエールは、常時雇用する労働者が300人以下の中小企業が対象です。
  • 基準やマークは、変わることがあるくるみんは2025年4月に基準が改正され、マークも新しくなりました。いつ認定を受けたかで、満たした基準が違うこともあります。
  • 認定が取り消されることもあるユースエールやえるぼしには、認定の取消しや辞退の決まりもあります。

自分で確かめる方法

マークだけでは、いつ認定を受けたのか、今も続いているのかが分かりにくいことがあります。国の一覧やサイトで確かめる方法があります。

確かめる流れ

1

どのマークかを読む

くるみんやえるぼしなら、どの種類や段階かも見ます。

2

国の一覧やサイトで探す

ユースエールは「若者雇用促進総合サイト」で認定企業に絞って探せます。くるみんは厚生労働省の認定企業の一覧や「両立支援のひろば」、えるぼしは「女性活躍推進法への取組状況」のページに一覧があります。

3

一覧の時点を見る

一覧には「◯年◯月末時点」のように、いつの情報かが書かれています。

4

中身の数字も見る

えるぼしの会社は「女性の活躍推進企業データベース」に実績を公表しています。残業や有給休暇の数字は、しょくばらぼに載っていることもあります。

一覧に名前がなくても、認定を受けていないとは限りません。くるみんの一覧に載っているのは、公表に了解した会社だけです。えるぼしの一覧にも、希望により載せていない会社があります。

ヒント

認定のことは、説明会や面接で聞く方法もあります。認定の有無だけでなく、「今、職場でどう続いているか」を聞くと、働き方のイメージがつかみやすくなります。

まとめ

  • ユースエール・くるみん・えるぼしは、どれも法律にもとづく厚生労働大臣の認定
  • マークが表すのは、その制度の基準を満たしたこと。職場のすべてではない
  • 認定は会社の申請にもとづく。マークがないことだけでは分からない
  • 国の一覧やサイトで、今も載っているか、いつ時点の情報かを確かめる

出典(確認日:2026年10月11日)

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