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キャリアの選び方更新日:読む時間:約7分

求人票で「面接で聞く所」を決めておく|給料・残業・休み・配属の聞き方と例文

求人票に「時間外あり」「転勤の可能性あり」とあるけど、実際はどのくらいなんだろう。

求人票で分からない所は、面接で聞けます。
求人票から質問リストを作る手順と、項目ごとの聞き方の例文、聞いたあと書面で確かめる所を載せています。

この記事でわかること

  • 求人票から、面接で聞く所を選んで質問リストにする方法
  • 給料・残業・休み・配属・試用期間の、聞き方の例文
  • 面接で聞くことと、書面(労働条件通知書)で確かめること

質問リストの作り方

求人票は読んだけど、面接で何を聞けばいいのか、まとまらない……。

会社は、募集のときに、業務内容・契約期間・試用期間・就業場所・就業時間・休憩時間・休日・時間外労働・賃金・加入保険などを示すことになっています。求人票に書ききれないときは「詳細は面談時にお伝えします」のように一部を後で示すこともありますが、原則として、面接など、応募した人と最初に接する時点までに、全ての労働条件を示すことになっています。

求人票を読みながら、分からない所に印をつけていけば、それがそのまま面接で聞くことになります。

質問リストを作る流れ

1

求人票を手元に残す

印刷するか、画面を保存しておきます。あとで労働条件通知書と見比べるときにも使えます。

2

3つの印をつける

「◯ 書いてあって分かる」「? 書いていない・あいまい」「! 自分の事情と関わる(転勤できない、など)」の3つです。

3

印を付けた所を質問にする

「求人票に◯◯とありますが、〜でしょうか」と書くと、求人票を読んだうえでの質問だと伝わります。

4

聞く順に並べる

いちばん確かめたいものから並べます。時間が足りなくても、大事な所から聞けます。

質問リストのひな形
【応募先】株式会社◯◯ ◯◯職
【面接日】◯月◯日

■給料
求人票:月給◯◯円(基本給◯◯円/◯◯手当◯◯円/固定残業代◯◯円・◯時間分)
聞くこと:
答え:

■残業
求人票:時間外 あり(月平均◯時間)
聞くこと:
答え:

■休み
求人票:週休二日制 ◯◯/年間休日 ◯日
聞くこと:
答え:

■配属・勤務地・転勤
求人票:就業場所 ◯◯(変更の範囲 ◯◯)/転勤 ◯◯
聞くこと:
答え:

■試用期間
求人票:試用期間 ◯◯(期間中の条件 ◯◯)
聞くこと:
答え:

■あとで書面で確かめること
□
□

「求人票」の行には、求人票の文をそのまま写しておきます。聞いた答えと並べて見られます。

給料の内訳を聞く

ハローワークの求人票では、賃金が「a 基本給」「b 定額的に支払われる手当」「c 固定残業代」に分かれています。b は、採用する人全員に毎月決まって支払われる手当です。

固定残業代は、残業があってもなくても決まった額が支払われるものです。固定残業代がある会社は、次の3つを示すことになっています。

  • 固定残業代を除いた、基本給の額合計の月給だけで、基本給の欄が分からないときは「?」の印。
  • 何時間分で、いくらか時間数と金額の両方が書いてあるか。
  • その時間を超えた分を、追加で支払うこと超えた時間外労働・休日労働・深夜労働の割増賃金を、追加で支払うと書いてあるか。

3つのどれかが見当たらないときは、質問リストに入れておきます。求人票の読み方は、求人票の「月給」の記事にまとめています。

給料の内訳を聞く
・求人票の月給◯◯円のうち、基本給はいくらになりますでしょうか。
・◯◯手当は、どのような条件で支給されるものでしょうか。
・固定残業代は、何時間分として支給されるものでしょうか。
・その時間を超えた分は、別に支給されるという理解でよろしいでしょうか。
・賞与は、どのように決まるのでしょうか。

「〜という理解でよろしいでしょうか」は、自分の読み方が合っているかを確かめる言い方です。答えはその場でメモしておきます。

残業の実際を聞く

ハローワークの求人票では、時間外労働が「あり」のとき、月平均の残業時間が書かれます。特別な事情があるときに残業を延ばせる取り決め(36協定の特別条項)があるときは、その事情や延長時間も書かれます。

ただ、月平均なので、忙しい時期とそうでない時期の差までは分かりません。そこは面接で聞きます。

残業のことを聞く
・求人票に月平均◯時間とありますが、配属予定の部署でも同じくらいでしょうか。
・忙しくなりやすいのは、いつ頃でしょうか。その時期は、月にどのくらいになることが多いですか。
・残業をするときは、どのような手続きで申請や記録をしていますか。

「残業は多いですか」だと、「時期によります」で終わりがちです。時期と時間を分けて聞きます。

休みの決まり方を聞く

ハローワークの求人票の「週休二日制」の欄は、次の3つのどれかで書かれています。

「週休二日制」の欄の見方

毎週

完全週休二日制。曜日に関わらず、毎週2日休み。

その他

週休二日制だが、毎週2日休みとは限らない。

なし

週休二日制ではない。

休日出勤が必要な場合もあります。

毎週2日休みとは限らない場合でも、年間休日が多いことがあります。「週休二日制」と「年間休日」は、2つ並べて見ます。慶弔休暇やリフレッシュ休暇などは、年間休日数には数えられません。

休みのことを聞く
・週休二日制が「その他」となっていますが、土曜日の出勤は月に何回くらいでしょうか。
・年間休日◯日の中には、夏季休暇や年末年始の休みも含まれていますか。
・休日に出勤した場合は、代わりの休みをどのように取っていますか。
・シフトで休みが決まる場合、希望はいつ頃までに出すことが多いですか。

「休みは取れますか」だと「取れますよ」で終わってしまうので、回数や時期を入れて聞きます。

配属と転勤のことを聞く

2024年4月から、会社が募集のときに示す条件に、「就業場所の変更の範囲」と「従事すべき業務の変更の範囲」が加わりました。変更の範囲とは、入社した直後だけでなく、将来の配置転換など、これからの見込みも含めた範囲のことです。

「変更の範囲」の書き方の例

就業場所

(雇入れ直後)大阪支社
(変更の範囲)本社および全国の支社、営業所

業務内容

(雇入れ直後)法人営業
(変更の範囲)製造業務を除く当社業務全般

ハローワークの求人票では、「転勤の可能性あり」のとき、「転勤範囲」の欄に範囲が書かれます。「転勤の可能性なし」となっていても、研修を遠方で行う場合や、事業の広がりで将来転勤を打診される場合もあります。転勤できない事情があるなら、面接のうちに伝えておきます。

配属と転勤のことを聞く
・就業場所の変更の範囲に「◯◯」とありますが、これまで転勤はどのくらいの頻度でありましたか。
・最初の配属先は、いつ頃、どのような流れで決まりますか。
・入社後の研修は、どちらで行われますか。
・◯◯の事情があり、◯◯から通える範囲での勤務を希望しています。配属の際に、そのような希望をご相談することは可能でしょうか。

「変更の範囲」の欄の言葉をそのまま使えば、どこの話かがすぐ伝わります。転勤できない事情は短く伝えて、そのあとに質問を続けます。

試用期間の条件を聞く

試用期間がある場合は、募集のときにそのことを示すことになっています。試用期間中の条件が本採用のあとと違うときは、両方の条件を示すことになっています。たとえば「試用期間あり(3か月)」「月給20万円(ただし、試用期間中は月給19万円)」のような書き方です。ハローワークの求人票では、「補足事項」の欄に書かれることがあります。

試用期間のことを聞く
・試用期間中の給料や手当は、本採用のあとと同じでしょうか。
・試用期間中に、仕事の内容や働く時間が変わることはありますか。
・試用期間が終わったあとの流れを、教えていただけますか。

求人票に書いていないときは、「試用期間について求人票で見つけられなかったのですが」と前置きして聞きます。

試用期間のくわしい見方は、試用期間の記事にまとめています。

聞いたあとは書面で

職場の様子は、面接で聞けば分かります。金額や時間、場所のような条件は、口で聞いた答えだけで終わらせず、書面でも確かめます。

面接で聞くこと・書面で確かめること

面接で聞くこと

忙しい時期、転勤の頻度、配属の決まり方、休みの取り方など、働き方の様子。

書面で確かめること

基本給・手当・固定残業代、就業時間、休日、就業場所と変更の範囲、試用期間と期間中の条件。

募集のときの条件は、書面で示すことになっています(求職者が希望すれば、メールなども可能です)。面接などの途中で最初に示した条件が変わるときは、会社がその変更内容を示すことになっています。示し方は、はじめの条件と変わったあとの条件を見比べられる書面が望ましい方法です。労働条件通知書の中で、変わった所に下線や色、脚注をつけて示す方法もあります。

労働契約を結ぶときは、労働条件通知書などで条件が示されます。書面がもらえないときは、会社に書面をお願いします。見比べ方は、労働条件通知書の記事にまとめています。

  • 面接で聞いた答えをメモする日付・相手・答えを、質問リストの「答え」の行に書いておきます。
  • 労働条件通知書と、求人票・メモを並べる給料の内訳、時間、休み、場所、試用期間を、項目ごとに見比べます。
  • 違う所・書いていない所を、メールで聞く「確認させてください」の形で、どこが違うかを並べて書きます。

ハローワークの求人票に書かれた条件と、面接での説明が違うときは、ハローワークの窓口か「ハローワーク求人ホットライン」に申し出られます。

まとめ

  • 求人票は、聞くことを見つける材料。「◯・?・!」の印をつけて質問リストにする
  • 給料は、基本給・手当・固定残業代の内訳と、超えた分の扱いを聞く
  • 残業は時期と時間を、休みは「週休二日制」と「年間休日」をセットで聞く
  • 配属・勤務地は「変更の範囲」と「転勤範囲」の欄の言葉を使って聞く
  • 面接で聞いた条件は、労働条件通知書などの書面で確かめる

出典(確認日:2026年10月15日)

のびキャリ編集部

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