のびキャリ編集部就活と転職の情報サイトこのサイトについて

キャリアの選び方更新日:読む時間:約7分

内定から承諾の返事までにやること|書面で確かめる所と返事の例文

内定の連絡が来た。すぐに「お受けします」と返していいのかな。

返事をする前に、働く条件を書面で見ておくと、入社してから「聞いていた話と違う」となりにくくなります。
内定から返事までの段取りと、書面で見る所、メールの例文を載せています。

この記事でわかること

  • 内定の連絡から、返事をするまでの段取り
  • 書面で確かめたい4つ(年収の内訳・試用期間・働く場所と仕事・入社日)
  • 条件の書面のお願い・返事の期限の相談・承諾・辞退の例文と、返事の前のチェック表

内定から返事までの流れ

返事は早いほうがいいのかな。条件の書面は、まだ見ていないけど……。

返事の前に、条件の書面を見る時間をもらうこともできます。会社は、労働契約を結ぶときに、賃金や働く時間などの労働条件を示すことになっています。そのうち、契約の期間、働く場所と仕事、働く時間と休み、賃金、退職のことなどは、書面で示すことになっています。働く人が希望した場合は、印刷して書面にできる形のメールなどで示すことも認められています。

労働契約は口頭でも成り立ちますが、内容はできるだけ書面で確かめておきます。

内定から返事までの段取り

1

お礼を返す

内定の連絡には、まずお礼を返します。返事の期限が分からなければ、ここで聞いておきます。

2

条件の書面をもらう

労働条件通知書など、条件が書かれた書面をお願いします。メールなら、PDFなど印刷できる形で。

3

求人票・面接のメモと見比べる

年収の内訳、試用期間、働く場所と仕事、入社日の4つを中心に見ます。

4

分からない所を聞く

違う所や書いていない所は、メールで聞くと、答えが文字で残ります。

5

入社日をすり合わせる

転職の人は、いまの会社の退職の段取りと合わせて、候補日を相談します。

6

期限までに返事をする

承諾でも辞退でも、期限までに伝えます。間に合わないときは、期限の前に相談します。

書面の項目ごとの見方は、労働条件通知書の見方の記事にあります。

ヒント

電話で内定を伝えられ、その場で返事を求められたときは、「ありがとうございます。条件の書面を拝見してから、◯日までにお返事してもよろしいでしょうか」と聞いてみます。同じ内容を、その日のうちにメールでも送っておきます。

最初のメールで頼むこと

最初のお礼のメールで、条件の書面と返事の期限をまとめて聞いておくと、やりとりが少なくて済みます。

◯◯のところを、自分の内容に置き換えて使ってください。

お礼と、条件の書面のお願い
株式会社◯◯
人事部 採用ご担当 ◯◯様

お世話になっております。
◯◯職に応募いたしました、◯◯ ◯◯です。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
お返事を差し上げる前に、労働条件を書面で確認させていただきたく、ご連絡いたしました。

労働条件通知書など、労働条件が記載された書面をお送りいただけますでしょうか。
メールでお送りいただく場合は、PDFなど印刷できる形式でお願いいたします。

あわせて、下記の点についてもお教えいただけますと幸いです。
・お返事の期限
・年収の内訳(月給と各手当、固定残業代の有無と時間数、賞与の扱い)
・試用期間の有無と、その間の条件
・入社日の目安

お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

◯◯ ◯◯
電話:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メール:◯◯@◯◯

件名は「内定のお礼と労働条件の確認のお願い(◯◯ ◯◯)」のように、用件と名前を入れます。すでに分かっている項目は消して、分からない項目だけを聞きます。学生の人は、名乗りに大学名・学部・学年も入れます。

書面で確かめる4つ

書面が届いたら、求人票・募集要項と、面接で聞いたことのメモを横に並べます。とくに次の4つは、数字や範囲まで文字で確かめます。

面接などの途中で、最初に示した条件が変わるときは、会社がその変更の内容を示すことになっています。最初の内容と変わったあとの内容を見比べられる書面や、労働条件通知書の変わった所に下線や色、注をつける方法などで示されます。

1. 年収の内訳

求人票の賃金は、税金などが引かれる前の額(税引き前)です。固定残業代(決まった時間分の残業代を、定額で払うもの)があるときは、求人票や募集要項に、固定残業代を除いた基本給の額、固定残業代の時間数と金額、その時間を超えた分の割増賃金を追加で払うこと、の3つを書くことになっています。

賞与(ボーナス)は、実際に支払われる金額が、会社や個人の業績によって変わることがあります。賞与は、書面で示すことが決められた項目には入っていません(パートタイムや期間の決まった契約の人を除く)。賞与のことは、メールで答えをもらうなど、文字で残る形で確かめておきます。

年収の確かめ方

これだけだと

「年収◯◯万円」だけ

毎月の額と賞与、残業代がどう入っているかが分からない。
ここまで分かると

月給◯円(基本給◯円・◯◯手当◯円・固定残業代◯円=◯時間分)、賞与は年◯回

毎月決まった額と、変わりうる額が分かれて見える。

ヒント

年収として示された額に、賞与の見込みや残業代の見込みが入っているかを聞いておくと、いまの給料と比べやすくなります。求人票の月給の読み方は、求人票の「月給」の記事にまとめています。

2. 試用期間中の条件

試用期間中の条件が本採用のあとと違うときは、求人で、試用期間中と本採用のあとの、それぞれの条件を示すことになっています。

  • 期間の長さ何か月か。
  • その間の給料・手当本採用のあとと同じか。違うなら、いくらか。
  • 本採用のあとの条件年収の内訳と同じ見方で、本採用のあとの額も確かめます。

試用期間の見方と聞き方は、試用期間の記事で詳しくまとめています。

3. 働く場所と仕事

2024年4月から、すべての労働契約で、入社した直後の働く場所・仕事に加えて、その「変更の範囲」も示すことになりました。変更の範囲とは、将来の配置転換などで変わりうる働く場所・仕事の範囲のことです。

  • 雇入れ直後面接で聞いた配属先・勤務地・仕事と合っているか。
  • 変更の範囲転勤があるか、どこまでの場所・仕事に変わりうるか。

4. 入社日

入社日は、電話で決まったときも、メールで日付を文字で残しておきます。転職の人は、いまの会社の就業規則で、退職をいつまでに申し出るかを先に確かめてから、候補日を出します。退職の伝え方と引き継ぎは、退職の伝え方の記事にまとめています。

返事の期限を相談する

期限までに決めきれないときは、期限の前に相談します。理由は1つだけ短く書き、いつまでなら返事ができるかを日付で書きます。延ばしてもらえないこともあるので、断られたときにどうするかも先に決めておきます。

返事の期限の相談
株式会社◯◯
人事部 採用ご担当 ◯◯様

お世話になっております。
◯◯職に応募いたしました、◯◯ ◯◯です。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
◯月◯日(◯)までにお返事をとのことでしたが、労働条件の書面を拝見したうえで、家族とも相談してお返事を差し上げたく存じます。

大変恐縮ですが、お返事を◯月◯日(◯)までお待ちいただくことは可能でしょうか。
難しい場合は、その旨お知らせいただけますと幸いです。

勝手なお願いで申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

◯◯ ◯◯
電話:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メール:◯◯@◯◯

件名は「内定のお返事の期限についてのご相談(◯◯ ◯◯)」のように入れます。ほかの会社の選考の結果を待っているときは、「現在受けている選考の結果が◯月◯日に出る予定のため」のように書く方法もあります。送るのは、期限の当日より前にします。

承諾・辞退の返事

承諾でも辞退でも、決めたら期限までに短く伝えます。どちらにするかは、確かめた条件と自分の考えで決めることです。電話で伝えるように言われているときは、それに合わせて、メールでも送っておきます。

承諾の返事
株式会社◯◯
人事部 採用ご担当 ◯◯様

お世話になっております。
◯◯職に応募いたしました、◯◯ ◯◯です。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
◯月◯日付の労働条件通知書を拝見し、内容を確認いたしました。
貴社からの内定を、謹んでお受けいたします。

入社日は、◯月◯日にご相談いたしましたとおり、◯月◯日(◯)でお願いいたします。
入社までに必要な手続きや書類がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

◯◯ ◯◯
電話:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メール:◯◯@◯◯

件名は「内定承諾のご連絡(◯◯ ◯◯)」のように入れます。確かめた書面の日付を入れておけば、どの条件で返事をしたかがあとで分かります。

辞退の返事
株式会社◯◯
人事部 採用ご担当 ◯◯様

お世話になっております。
◯◯職に応募いたしました、◯◯ ◯◯です。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
大変恐縮ながら、検討を重ねた結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

選考に多くのお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなお返事となり、誠に申し訳ございません。
貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

◯◯ ◯◯
電話:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メール:◯◯@◯◯

件名は「内定辞退のご連絡(◯◯ ◯◯)」のように入れます。理由は詳しく書かなくてかまいません。

ヒント

労働条件の書面と、承諾や辞退で送ったメールは、一緒に保存しておきます。入社してから条件を見返すときに使います。

返事の前のチェック表

  • 条件の書面手元にあるか。メールで届いたものは、PDFなどで保存したか。
  • 年収の内訳月給の中身、固定残業代の時間数と金額、賞与の扱いが分かるか。
  • 試用期間長さと、その間の給料・手当が分かるか。
  • 働く場所と仕事入社した直後の内容と、変更の範囲が、聞いていたことと合っているか。
  • 入社日日付が文字で残っているか。いまの会社の退職の段取りと合うか。
  • 求人票・面接と違う所違う所があれば、どちらの内容になるのかを聞いて確かめたか。
  • 電話で聞いたこと日付・相手の名前・内容をメモしたか。
  • 返事の期限いつまでか。間に合わないときは、相談のメールを送ったか。
  • 書面を見ないまま、その場で返事をする条件を確かめないまま決めることになります。
  • 期限を過ぎても連絡しない迷っているときも、期限の前に相談のメールを送ります。

困ったときの相談先

聞いても答えがもらえない、どう考えればいいか分からないときは、国の窓口に相談できます。

公的な相談先

総合労働相談コーナー

各都道府県の労働局や、全国の労働基準監督署の中などにあります。募集・採用を含む、労働問題のあらゆる分野が対象。予約はいらず、無料です。面談か電話で相談でき、学生・就活生の相談も受けています。

土日祝・年末年始は休み。受付時間は窓口ごとに違います。

ハローワーク求人ホットライン

03-6858-8609。8時30分〜17時15分(土日祝も受付。年末年始を除く)。ハローワークで公開・紹介している求人の内容が実際と違っていたときの窓口です。

最寄りのハローワークでも相談できます。
2026年10月に確かめた内容です。

まとめ

  • 返事の前に、働く条件を書面でもらい、求人票・面接のメモと見比べる
  • 年収の内訳・試用期間・働く場所と仕事(変更の範囲)・入社日の4つを文字で確かめる
  • 最初のお礼のメールで、条件の書面と返事の期限をまとめて聞く
  • 期限に間に合わないときは、期限の前に、理由と日付を書いて相談する
  • 承諾も辞退も、期限までに短く伝え、書面とメールを一緒に保存する

出典(確認日:2026年10月15日)

のびキャリ編集部

株式会社Growth Designが運営しています。制度などの事実は、公式のページで確かめて書いています。制度や各社の対応は変わることがあります。動く前に、公式のページで最新の案内を確かめてください。

ほかの記事